婦人

多種多様の原因が渦巻く症状【多汗症を直すポイント】

恥ずかしい思いをしない

腕を上げる人

原因や対処を知る

多汗症とは、全身にいっぱい汗をかく汗かき体質とはまったく異なり、手の平や顔・腋の下・足の裏などに多量の発汗がみられる症状です。この症状は一昔前には、緊張や不安感などの精神的ストレスによるものや、精神異常などが引き起こす病気とされていましたが、今では多汗症は身体の異常による疾患という位置づけになっています。病的に発汗が認められ、汗が失禁したようにとめどなく出てくるものが多汗症です。この病気は大きくわけて二種類があり、続発性と原発性の多汗症があります。続発性の場合は原因となる病気があって、その影響により多汗となるため、原因となる病気を治療すれば汗の症状も治まるものです。続発性の原因となる病気には、甲状腺の異常や糖尿病・腫瘍・更年期障害・痛風などがあり、これらの病気を特定し治療することで汗が治まるものです。もう一方の原発性の場合は、原因不明の多汗症です。発症する時期が小児期が多く、常に汗が出続けるわけではなく、多汗と無汗の状態の時があります。発汗する部位は手のひら・足の裏・腋の下・頭部・顔が非常に多く、重症になると手のひらから汗がしたたり落ちるほどになります。多汗により、人前に出ることが恥ずかしい、ペンが濡れて持ちづらく学業に支障をきたすということなどが挙げられます。

治してストレス発散を

多汗により、人によっては発汗恐怖症のようになってしまいます。人前で緊張した時などは異常に汗が出てしまって、他人の目が気になったり、他人からどう思われているのかが気になってしまい、人によっては外出がおっくうになったり、引きこもりの生活になってしまうほど悩んでしまいます。こういった症状から勉学や仕事などの日常生活に支障を与えるため、局所多汗症は平成8年から健康保険適用治療ができる病気になりました。多汗症の治療は薬物による治療と手術があります。発汗は交感神経の末端から出るアセチルコリンが汗腺を刺激するためにおこります。神経遮断薬を使ってアセチルコリンを阻害して発汗を減らすことができます。またボツリヌス注射では、汗が出やすい個所に直接注射することでアセチルコリンが出ることを阻害して発汗を抑制します。制汗剤を塗り汗腺をふさいで汗を抑制するものもあります。手術では胸腔鏡下胸部交感神経節切除術と呼ばれる術式が効果があります。この手術では、手汗を出すよう指令を伝えている胸部の交感神経を遮断することで、汗を止める効果があります。この手術では手の汗に効果があり、脇の下や顔の汗も多少減少することがあります。しかし、胸や腹部・お尻・背中などに発汗しやすくなるという副作用がおこることがあるため、手術の際には担当医とよく相談するようにしましょう。現在、多汗症を専門に診ている科はありませんが、皮膚科・麻酔科・ペインクリニック科などを受診すると治療を受けられますので確認してみましょう。